一般的に配合ではエマルジョンに有機・無機の機能性材料などを添加し、せん断力などの物理的な力を用いて、分散・安定化させています。分散性が悪いと製品の性能が不均一になったり、安定性が悪いと時間経過と共に機能性材料が沈降したり、遊離したり、凝固したりしてしまいます。配合にはこの「分散」と「安定化」が重要となりますので、以下に「分散・安定化技術」について紹介します。
配合技術
配合の目的
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配合の目的はエマルジョン単体では不可能な機能性を付与することです。当社は、エマルジョンの「重合工場」とエマルジョンに機能性を付与する「配合工場」があり、どちらも長年積み上げた技術とノウハウを備えています。お客様の課題に対して「重合」と「配合」の両方のアプローチから取り組むことが出来るのが当社の強みです。
こういった機能が欲しい、○○と○○の機能を両立させたい、などのお客様のニーズをお聞かせ下さい。 -
配合技術
分散・安定化技術
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化学の世界で分散は、「一つの相になっている物質中に、他の物質が微粒子の状態で散在している現象」と定義されています。広い意味では乳化(液状物質が液状媒体に)も入りますが、一般的には有機・無機などの固体材料を微粒子状にして液状媒体(水など)に散在させることを、私たちは「分散」と呼んでいます。固体粒子の分散・安定化には、分散剤と増粘剤の役割が重要です。イーテックは微粒子同士の立体的反発、静電的反発などを考慮し、エマルジョンと添加する微粒子に合わせた分散剤の選定を得意としています。また、一度分散した微粒子は安定性を維持しないといけません。時間経過と共に沈降、遊離、凝固しないようにエマルジョンと微粒子の種類を考慮した増粘剤の選定も大切にしています。
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付与できる機能性
難燃性 | 防炎性 | 止水性 |
レべリング性 | 撥水性 | 耐水性 |
遮水性 | 風合い | 塗工適性 |
ダレ防止 | 発泡性 | 耐摩耗性 |
滑り止め性 | 粘着性 | 再剥離性 |
耐候性 | 酸化防止 | 耐熱老化防止 |