接着剤

技術紹介

接着剤とは

  • 接着剤とは、「物質の間に介在することによって物体を結合することのできる物質」と定義されています。 家屋、自動車、電化製品など身の回りのものは、ほぼ全てにおいて複数の材料から出来ており、それらを結合することに接着剤が使用されています。目立つ存在ではありませんが、接着剤の「くっつける」技術は私たちの生活になくてはならないものです。

接着剤の メリット・デメリット

  • 接着剤以外の「くっつける」技術として、溶接やリベット止めなどの接合技術が広く知られています。これら接合技術と接着剤の最も大きな違いは「面積」にあります。リベット止めや溶接は「点」でくっつける技術であるのに対し、接着剤は「面」でくっつける技術となります。接着剤の大きなメリットは、掛かる力を均一に分散できる点にあります(応力分散性)。他メリットには、異種材料接合性、疲労特性向上、振動防止、気密・水密性、絶縁性など様々なものが挙げられます。
    一方デメリットは、硬化時間が必要であること、耐熱性に限度があること、接着の良否判定が難しいことなどが挙げられます。

接着剤の接着メカニズム

  • 接着剤による接着は、「くっつけたいもの(以下、被着体)」との相性により大きく変わります。被着体と接着剤の間には必ず「界面」が存在します。界面で引き合うものは強固に接着し、逆に反発するものはほとんど接着できません。接着剤と被着体が界面で引き合う力は、アンカー効果(図a)、化学結合(図b)、分子間力(図c)などが挙げられ、それらが複合して接着していると考えられています。
    接着剤はアクリル系、ウレタン系、エポキシ系など様々な種類が存在し、「何と何をくっつけたいか」によって適切な接着剤の選定が必要になります。接着に関してのお困り事は、お気軽に当社までお問合せください。

接着剤の将来展望

  • 接着・接合技術は、素材の変化とともに進化してきました。19世紀にはリベット、20世紀には溶接技術が、多くの産業の発展を支えてきました。

    21世紀を迎えた今、私たちの身の回りの物は、軽量化・小型化がトレンドになっています。
    中でも自動車は、軽量化による燃費向上を目的としてアルミやプラスチックなどの複数の材料で構成されるようになってきています。「アルミ-鉄」, 「プラスチック-鉄」などの異なる材料を接合する場合、従来のリベット止めや溶接では十分対応できないケースがあります。接着剤はこうした異なる材料間の接合を得意としており、自動車業界をはじめ接着剤の担う役割は非常に大きくなっています。加えて、軽量かつ簡素にモノをくっつけることの出来る接着剤は、軽さと自由な材料設計を両立します。ドローンや空飛ぶ車などの未来の技術発展においても、接着剤は欠かせないと言われています。

    21世紀は、接着の時代です。私たちは接着剤のプロとして、お客様の様々なご要望にお応えします。

当社接着剤のご紹介

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株式会社イーテック(E-TEC)

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